貯金できない人こそ実践すべき“食費節約術”の基礎

貯金を作るうえで「支出を抑える」ことは必須ともいえるでしょう。その中で多くの人が取り組んでいる節約が食費ではないでしょうか?
実際にブログやサイト、さらには雑誌やテレビなどでさまざまな食費節約術が公開されています。
ただ、こうした食費を抑える方法をマネしたところで、それが節約につなげられる人は決して多くありません。なぜなら、それらはしょせん人の真似事で食費を節約する「基礎」がしっかりしていないからです。
つまり、食費を抑えるためにはこの基礎をしっかり固めることが先決で、それができて初めてさまざまな節約術がその効果を発揮します。では食費を節約するための基礎とはいったいどんなものなのか?
ここでは、今までうまく節約できなかった人達にぜひ知ってもらいたい食費節約術の基礎についてお話しします。

食費を減らす前にすべきこと

「食費を節約する」と聞いてまず思い当たるのがなんといっても自炊です。外食やコンビニでお弁当を買うよりも、食材を買ってきて自分で料理をした方が食費を抑えることができます。
しかし、自炊をすれば食費が節約できるというわけではありません。ここでポイントとなってくるのは“食事を摂る”という行動の意味です。
実は食費を抑えるのはそこまで難しいものではありません。単純に食事に関わる支出を減らせばいいだけですから、気持ち次第でいくらでも節約することができます。
にもかかわらず、多くの人が食費の節約に失敗します。その理由は「食べる」という行為が我々人間にとって生きるために欠かせないからです。
人間が生きていくためには栄養を体内に取り組む必要があります。そしてその方法は「食事をする」以外しか術はありません。
つまり、いたずらに食費を抑えてしまうと今度は生きていくために必要な栄養が欠乏したり偏ったりしやすくなるため、体調管理が難しくなり病気になりやすくなります。そうなると今度は医療費がかさんでしまうことになる。
こうした事態を避けるためにも、ある程度予算を決めてその中で収まるようやりくりするのが食費節約の基本となります。ですので、食費を節約するためにはまず1ヶ月の食費をどのくらいにするかを決めることから始めていきましょう。
予算の目安としては1人暮らしの場合は3万円以内、夫婦と子供1人の3人家族であれば4~5万円くらいで済ませられるはず。まずはこのくらいに抑えられるよう食費の使い道を考えてみてください。
また、人が生活するうえで必要なお金は食費以外もいろいろあります。節約するうえで大切なのはこれらの支出を全体に抑えるようにすること。
例えば電気代やガス代などの光熱費、毎月支払っている保険料や通信費、さらには家賃やそれ以外にかかっているお金などもあります。こうした食費以外の支出もあわせて見直していき、削れるところはどんどん削っていきましょう。
このように、食費を節約する行動に移る前に
・1ヶ月の食費の予算を決めておく
・食費以外の支出も見直して生活費全体で節約するよう心掛ける
以上2点をしておくと、食費の節約がスムーズに行えます。

コラムニストについて

ZITA
大学卒業後、アパレル勤務から金融を生業にするため某外資系金融会社と国内保険会社に勤務という異色の経歴を持つフリーのファイナンシャルアドバイザー。外資、日系双方の日本の資産運用業界の現状と課題を踏まえて、「誰でも」理解できる資産形成の啓蒙活動を行う。