ここで日本ではあまり馴染みのない直接金融について再度触れておきます。
かつては間接金融に遅れを取っていた直接金融(証券ビジネス)も、バブルの頃より存在感を高め、国内取引における制度整備も進みました。
ホールセール分野において証券ビジネスは、銀行ビジネスと肩を並べるほどの主役に成長しています。
リテール分野においては、国民の金融資産を証券市場に呼び込むことで、産業の活性化を加速させる取り組みに期待が寄せられています。
戦後の半世紀にわたり民間では難しい投融資や、民間金融の届きにくいところをカバーしてきた政策金融の体制は、すでに役割を終えたとする声が高まったことから、2008年に抜本的な統合・再編が進められ、現在は新しい形で産業や金融を支援しています。
また、政府系金融機関が投融資を行う際の財源となってきた郵便貯金と簡易保険は、「官業による民業の圧迫」という批判を受けて民営化のプロセスをたどり、「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命保険」となりました。当初は政府100%出資の会社ですが、その比率は早期に3分の1ほどに引き下げる予定です。
コラムニストについて
- 会社員として勤務しながら副業でビジネス活動を開始。 失敗を繰り返すも這い上がり、通算11年の会社員経験を経て独立。 失敗の経験を生かして、今では多角的にビジネス活動をしており、将来の不安は無くなる。 現在では過去の自分と同じ不安を持つ方に「日本一気軽な相談役」として副業アドバイスを行いながら、将来の為の資産形成の啓蒙活動も行っている。
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