有価証券報告書

みなさん、こんにちは。

 

“お金の学校”を運営しているコレキヨです。

 

今回のコラムでは、“有価証券報告書について ”をお話ししていこうと思います。

 

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

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有価証券報告書とは、投資家保護の観点から証券取引法に基づき、有価証券(株式など)の発行会社が金融庁へ提出するものです。

企業分析のためにはまず有価証券報告書を一読すると良いでしょう。

有価証券報告書には、企業の内情を示す重要な情報(財務諸表や株主情報、戦略方針)がダイジェストで載っています。慣れてくると有価証券報告書は15分もあれば一通り目を通せるので、投資の前に読んでおくことをオススメします。

有価証券報告書はEDINETにて閲覧することができ、株式を公開しているほとんどの会社のものを入手できます。なお、この有価証券報告書に虚偽記載などがあると、悪質な場合には上場廃止の処分になります。

 

⬛︎有価証券報告書の内容

有価証券報告書には一般的なフォーマットがあり、どの企業のものを見ても同じような項目が並んでいますので、その内容をまとめました。

企業の概況
この項目には、経営指標の推移、会社の歴史、事業内容、関係会社の状況が記されています。これを見ると、意外に会社のイメージとは異なる事業に手を出していることがわかることもあります。

事業の状況
この項目には、セグメント別に見た事業業績、会社の考えている課題、経営目標、事業リスクが記されています。ここでは会社が今後どのような方向性で経営していくかが示されています。

設備の状況
設備投資や設備売却、設備新設や除去の詳細が記されています。

提出会社の状況
この項目には、株式の総数とか株主の状況や議決権の状況が記されています。すなわち会社の資本金の出所とその状況、株式の異動状況がわかります。ここには役員の略歴や生年月日なども載っています。

経理の状況
この項目には企業の財務諸表が記されています。財務諸表は子会社までを含めた連結財務諸表と会社単独の財務諸表を載せています。明細には主に次のようなものが記されています。

・セグメント別の売上高、利益

  • 有価証券(株式や債券)の種類
  • 有形固定資産や資本金、負債の明細

以上のように事業毎の利益構造や、現金の出所から用途を細部に渡って記載してあります。

提出会社の参考情報
提出会社の親会社の情報や、その他参考情報が記載されています。

 

その他の情報源について

※決算短信
決算短信は有価証券報告書より少し手軽な内容で、財務諸表や主要な経営指標が載っています。

アニュアルレポート
企業活動の詳細をまとめた年次報告書のことで、有価証券報告書に載っているような財務情報などに加え、企業のビジョンや今後の在り方についても言及しています。投資対象をもっと詳しく分析するならアニュアルレポートを読むと良いでしょう。

 

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さてさて、いかがでしたでしょうか?

 

 

このコラムを通じて、新たな気づきが得られるような情報を定期更新していければと思っております♬

 

 

また次回も是非お楽しみに!

コラムニストについて

コレキヨ
元医療従事者として勤務するも、直属の上司を見た時に出世後の自分を想像して強烈な不安感を覚える。 「将来の不安=資産で解決が可能」と考え25歳から資産形成の勉強を開始。 2015年からは「お金の勉強会」と称したセミナーを開講。 自ら講師として現在200名の塾生に熱弁を振るう。 実体験が元になっているセミナーは好評で、塾に参加を希望する者は後を絶えない。