資産形成のまどぐち

新たなマネー資本主義の時代

国際的に金融自由化とグローバル化が進み、莫大なマネーが利益を求めて世界中を駆けめぐるようになりました。さまざまな金融市場が拡大し、「証券の時代」「マネー資本主義」という言葉が多用されました。

 

しかし、それを牽引していた米国の投資銀行リーマン・ブラザースが破綻(2009年)すると、金融の暴走に歯止めをかけようとする取り組みが広がり、「新しい秩序とモラルによる監督・監視体制の構築」が国際的に進められました。

 

欧米に並ぶ自由を手にした日本の金融機関は、統合や合併によって体力を強め、メガバンクや大手証券会社は国際的な有力プレイヤーとしての存在感を高めていきます。保険会社も統合や海外進出によって世界に広く知られるようになりました。

 

日本の金融機関は欧米に比べてリーマン・ショックによるダメージが少なかったこともあり、2010年を境に国際競争力を増しています。

ただ、金融機関のダメージが少なかっただけであり、多くの企業は非常に痛手を被りました。金融機関がダメージを負わなかったのは国や行政による保証の融資が多かった為です。それは以前お送りしたバブル崩壊時の不良債権の経験があるからです。

その企業に貸したお金は国や行政が賄っています。

そしてそのお金は私たちの税金から補填されていることを忘れてはいけません。

金融の難しいところは自分のお金がしらないところでぐるぐる回っていることです。