資産形成のまどぐち

年金制度(vol.1)

今回は、年金制度について考えてみたいと思います。

まずは、年金制度は、いつ発足して、その時の日本は、どうだったんだろう?
というところから、スタートしたいと思います。

下の図が、戦後の日本の人口ピラミッドです。

 

人口ピラミッドというだけあり、きれいなピラミッド型をしてますね!

この頃、国民皆年金に向けての議論が交わされてましたので、上記の人口ピラミッドが元に作られて行きました。
年金制度の歴史を紐解くと、元々は、戦時中の恩給制度が発端となっています。
ですから、全国民に対しての年金制度は無く、一部の特権階級の方々の為の制度でした。

国民皆年金に向けて、まず最初に、
昭和17年(1942年)に労働者年金保険法が発足しました。

昭和19年(1944年)に厚生年金保険法に改称

昭和29年(1954年)に厚生年金保険法の全面改正

で、ようやく
昭和36年(1961年)に国民皆年金、言わば、国民年金法の全面施行がされました。

国民皆年金に向けての議論が交わされてから、実に20年の年月を経て、施行されました。

戦後の日本は、経済が急成長し、物価上昇や、賃金の向上、銀行預金の金利の上昇、どれを見ても
急激に成長して行きました。
現在の東南アジアの様な状況が、その当時の日本でした。

人口に目を向けると、戦後は、きれいなピラミッド型をしていましたが、現在の日本の人口ピラミッドが以下の図です。

 

皆さん、どう思いますか?
人口ピラミッドが、いびつな形に変わってますよね。

そうです。65歳以上の人口が増え、それを支える労働人口が、グッと減っています。

年金制度で考えると、支える人が減り、支えられる人が増えています。

当然、年金制度も、改正に継ぐ改正で、どんどん制度として厳しいものとなっています。

制度改正で、支払う保険料が増え
貰える年金額が減って
貰える時期も、どんどん先に延びています。

更に、下記の図が、2025年、団塊世代が後期高齢者を迎えた時の人口ピラミッドです。


高齢者の比率が更に増えて、労働者の数が減っていますよね。

更に、全体の面積も狭くなっていますので、全体の人口も減り、国力も減って来ていることが想像されます。

そして、下記の図が、団塊ジュニア世代が後期高齢者を迎える
2050年の人口ピラミッドです。

 

更に、高齢者の数が増え、労働者の人口が減り、国全体の人口が減っていますよね。

もう、お分かりだと思いますが、国の年金を当てにしていては、老後の安泰はありません。

このコラムを読んでいる方々は、既に対策を打たれている方々だと思いますので、今回のコラムを少し参考にして頂き、更に安定した将来に向けて、考えて行って頂けたらと思います。

この年金制度というテーマで、引き続き、皆様に情報提供して行きたいと思います。