資産形成のまどぐち

Going public(株式公開)

みなさん、こんにちは。

 

“お金の学校”を運営しているコレキヨです。

 

今回のコラムでは、“上場について”をお話し

していこうと思います。

 

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

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みなさんは「上場」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?

上場企業とは比較的身近なもので、新聞の株式欄で上場企業の株価がリストアップされていたり、就職先や株式の銘柄を選ぶ際の判断材料の一つの目安になったりしています。

しかし実際のところ「上場」とは何なのか。今回は上場について考えていきたいと思います。

「上場」とは、会社が自社の株式を証券取引所で自由に売買できるようにすることで、「上場企業」とはその株式を発行し、証券市場に登録している会社を指します。

上場は、会社が創業者の手を離れて、社会一般の公のものになることを意味しており、公器となった企業は、資金調達が容易にできるようになり、当然会社の知名度アップにもつながり、事業を行う上で優位に進めていくことが可能となります。

本来、 上場するためには株式単位数、時価総額、利益額、事業継続数、株主数などの項目で満たすべき基準があり、会社はそれをクリアしないと上場することはできません。

上場の基準は各取引所に設置された市場ごとに異なっていますが、現在は、比較的緩やかな基準で上場できるようになっており、将来性のある中堅企業に上場の機会を与える目的で審査基準が緩和される傾向にあり、ベンチャー企業向けの証券取引所もあります。

日本には証券取引所は複数ありますが、全上場企業のうち9割以上が上場しているのが日本取引所グループです。

株式会社日本取引所グループは、東京証券取引所グループと大阪証券取引所(現・大阪取引所)の経営統合に伴い発足した持株会社で、統合により、世界第3位の規模の市場となっています。

東京証券取引所グループが大阪証券取引所に対する株式公開買付けを行い、全株式の66.67%を取得して親会社となった東京証券取引所グループを、子会社となった大阪証券取引所が吸収合併(逆さ合併)する形で発足しました。

東京・大阪の統合後、2013年7月16日に大阪の一部・二部・ジャスダックといった証券現物取引が東京に移管されて、2014年3月24日にはデリバティブ取引が大阪に一本化され、併せて大阪証券取引所は社名を「大阪取引所」に変更しています。

 

市場は本則市場となる、第1部、第2部があり、名古屋証券取引所や福岡証券取引所、札幌証券取引所も同様です。

新興市場においては、JASDAQやマザーズ、セントレックス、Q−ボード、アンビシャスが各証券取引所にあります。

上場審査はそれぞれの市場により条件が異なり、当然2部より1部の方が、条件が厳しく設定されています。

初めて上場する会社はまず2部へ上場し、実績を積んでから1部を目指すのが一般的なようです。

JASDAQとマザーズ等の新興市場は新興企業やベンチャー企業向けの市場で、この上場基準は1部・2部よりさらに緩くなっています。

上場と一口で言っても複数の種類があり、上場するためには相応のコストと準備が必要です。

上場企業は厳しい基準をクリアしている会社であり、すぐに倒産してしまうようなリスクも少なく、投資家も安心して売買できます。

上場は最終的なゴールではなく、あくまでも通過点にすぎません。

上場するかしないかの判断は、必要なコストに対してメリットを十分に活かしきれるかどうかが分かれ目になりそうです。

それでは、次回は上場におけるメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。

 

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さてさて、いかがでしたでしょうか?

 

このコラムを通じて、新たな気づきが得られるような情報を定期更新していければと思っております♬

 

また次回も是非お楽しみに!