みなさん、こんにちは。
“お金の学校”を運営しているコレキヨです。
今回のコラムでは、“企業分析の定性分析~後編~ ”をお話し
していこうと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
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前回、数字を使わない「定性分析」について掘り下げてきました。
今回は投資先企業そのものの経営や戦略を分析するための大切なポイントについて見ていきたいと思います。
③企業の戦略分析
投資先企業そのものの経営や戦略を分析していきます。
■経営姿勢・企業目標
企業理念はどんなもので、その社会的目標、経済的目標を達成するうえでコンプライアンスを重視しているかはとても大切です。そして、上場企業責任である株主価値を重視しているかを分析していきます。
■経営者・経営陣・株主
会社の経営姿勢に沿った経営ができていることが原則で、本業と関係ないことに注力していないかをみます。 また、経営者がどんな人物かを把握します。営業出身か?技術出身か?他業種出身か?人間性はとても重要で物事に誠実に向き合い冷静に経済合理的な判断ができる必要があります。その他役員の状況や大株主の状況も確認します。
■事業領域
事業内容は何で、どんなフィールドで戦っているのかを知りましょう。また事業のリスクにはどんなものがあり、それぞれ対処すべき課題は何かを見極めます。
■他社との差別化・競争優位点
業界地位を考慮しておくことは大変重要です。業界の地位に見合った戦略をとることで、企業の体力の消耗や顧客満足への阻害を防ぐことができるからです。どんな製品・サービスを提供しているのかを確認しましょう。(対顧客価値は何か?競合には真似されにくいか?)
さらに事業戦略構築として、❶コストーリーダーシップ戦略❷差別化戦略❸集中戦略と、どの競争戦略とっているのか把握します。また、競合に対し優位に立つための戦略があれば、確認しておきます。
■戦略を実現するための手段
価値の源泉・仕組みを分析します。バリューチェーン(原材料の段階から最終顧客で消費される段階において、各段階における付加価値の流れのこと)を考えることで、価値の源泉を分析することができます。
■マーケティング戦略
何(製品)を、いくら(価格)で、どこ(流通)に、どうやって(プロモーション)売るかという、各要素の戦略はどのようなものかを分析しましょう。
企業分析をおこなうためには多角的にみて行かなければならず、大変な側面もあるかと思います。しかし、企業へ投資をおこなう上でとても大事な部分ですので、時間をかけてでもしっかり理解し分析できるようになりたいところですね!
以上が定性分析の大まかな要点となります。
次回は定量分析に入っていきますので、楽しみにお待ちくださいね。
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さてさて、いかがでしたでしょうか?
このコラムを通じて、新たな気づきが得られるような情報を定期更新していければと思っております♬
また次回も是非お楽しみに!
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